国際文通週間・グリーティング用郵便切手のデータ



名称 国際文通週間・グリーティング用郵便切手
発行日 平成8年(1996)10月7日(月)
料額 90円 110円 130円
発行数 2,000万枚
 (2種連刷)
2,000万枚
 (2種連刷)
1,600万枚
 (2種連刷)
意匠 上段 冨嶽三十六景  
・隠田の水車
冨嶽三十六景  
・凱風快晴
冨嶽三十六景  
・相州箱根湖水
下段 四季草花図小屏風 四季草花図小屏風 四季草花図小屏風
印面寸法 縦30.0mm × 横42.0mm 
版式・刷色グラビア6色
シート構成 10枚(縦2枚・横5枚)  (上段)国際文通週間  (下段)グリーティング
原画構成者 森田 基治(郵政省技芸官)
初日印指定局〒150
 渋谷郵便局



発行する切手の意匠等

     
  1. 国際文通週間・グリーティング郵便切手について
     国際文通週間は、世界の人々が文通によって文化の交流に努め、世界平和に貢献しようという趣旨で、昭和32年(1957)の第14回万国郵便大会議においてその設定(期間は、万国郵便連合創設記念日である10月9日を含む1週間)が決議されたものです。
     我が国では、毎年10月6日から同月12日までの1週間を「国際文通週間」と定め、このキャンペーンの一環として、昭和33年(1958)以降、毎年「国際文通週間にちなむ郵便切手」を発行しています。
     
  2. グリーティングについて
     本年3月28日、国際郵便における航空通常郵便料金の値下げ等のサービス改善を実施し、その一環としてグリーティングカード料金を新設いたしました。
     グリーティングカードは個人あてに差し出されるもので、主にクリスマスや新年におけるあいさつなどを伝える際に、広く国際間で利用されています。
     
  3. 切手の意匠について
       
    1.  隠田の水車について
       葛飾北斎(1760〜1849)筆。隠田は現在の東京の原宿から青山にかけての場所を指し、このあたりには渋谷川が流れ、ところどころに水車が当時の地図に示されていたようです。(太田記念美術館 蔵)
       切手の意匠には、遠くの富士を背景として水車小屋に働く人々をみせた静かな田園風景が描かれています。
       
    2.  凱風快晴について
       葛飾北斎(1760〜1849)筆。赤富士は、早朝か夕方にみえる太陽光線のいたずらであり、通常は頂上近くのみが赤くなりますが、雲の加減で山全体が焼けるような輝きをみせることがあるようです。(太田記念美術館 蔵)
       切手の意匠にはこの様子が描かれており、青、赤、茶及び2色の緑だけで富士の高さと青空の広がりが明確に表現されています。
       
    3.  相州箱根湖水について
       葛飾北斎(1760〜1849)筆。箱根の山は天下の険として有名で、険しい山路に加え、途中出没する盗賊などに脅かされることも多い東海道中の最難所と言われたようです。それだけに、ようやくたどり着いた山頂で見る、青々と水をたたえた芦ノ湖と湖水を隔てた富士の姿は、人々に強烈な印象を与えていたようです。 (太田記念美術館 蔵)
       切手の意匠には、箱根神社や冨嶽の位置がかなり実景に近く描かれています。
       
    4.  四季草花図小屏風について
       伝 尾形光琳(1658〜1716)筆。『光琳百図後編』に「金押切絹地巻物」として所蔵されている作品です。四季折々の草花を、写生に基づき様式化された表現で非常に鮮度の高い色料を用いて描かれています。  (静嘉堂文 庫美術館 蔵)



この切手の情報は郵政省の報道発表資料を参照して作成しました。



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