伝統的工芸品シリーズ 第1集 郵便切手のデータ
名称 | 伝統的工芸品シリーズ 第1集 |
発行日 | 平成24年(2012) 10月25日(木) |
発行数 | 1、000万枚 (100万シート) |
料額 | 80円 |
意匠 | 博多人形・福岡県 | 京扇子・京都府 |
雄勝硯・宮城県 | 加賀友禅・石川県 |
喜如嘉の芭蕉布・沖縄県 | 九谷焼・石川県 |
大堀相馬焼・福島県 | 南部鉄器・岩手県 |
津軽塗・青森県 | 壺屋焼・沖縄県 |
余白:ロゴマーク |
印面寸法 | 縦36.0mm × 横36.0mm |
版式・刷色 | オフセット6色 |
シート構成 | 10枚(縦2枚・横5枚) シート画像 |
切手デザイナー | 丸山 智 |
初日印指定局 | 東京中央郵便局 |
銘版 | 国立印刷局 |
発行する切手の意匠等
- 「伝統的工芸シリーズ」について
私たちの生活に豊かさと潤いをもたらす伝統的工芸品について理解を深めるため、伝統的工芸品を題材として選定し、新たに特殊切手「伝統的工芸品シリーズ」を発行します。
- 「伝統的工芸品」について
「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」(昭和49年5月25日公布)に基づいて経済産業大臣が指定した工芸品のことを指します。平成24年8月1日現在、全国で212品目が指定を受けています。
- 切手の意匠について
第1集では、東日本大震災の復興を促すため、東北地域の工芸品や、平成24年度伝統的工芸品月間全国大会開催地である石川県の工芸品等を題材として取り上げています。
- 博多人形・福岡県
慶長5(1600)年、黒田長政の筑前入国に伴って素焼き人形が焼かれたのが起源と言われています。江戸中期には土型を用いて製作されるようになり、美人や歌舞伎、能、風俗等多くの題材が用いられるようになりました。落ち着いた美しさときめ細かい細工が特徴です。
- 雄勝硯・宮城県
歴史は大変古く、約600年前の室町時代の頃と伝えられています。雄勝硯の原石となる雄勝石は、黒色硬質粘板岩で石質が中国の銘硯端渓石と羅紋石の特徴を備え、墨色若しくは暗藍色の滑らかな石肌をもち、発墨も良好で優雅な感じを与える逸品です。
- 喜如嘉の芭蕉布・沖縄県
沖縄でも最も古い織物の一つで、起源は13世紀頃と言われています。糸芭蕉(バナナの一種)から取り出した繊維を琉球藍、テカチなどの植物染料で染め、手投杼を用いて織ります。軽くさらりとした肌触りは南国の着物として最適です。
- 大堀相馬焼・福島県
元禄3(1690)年の創業と同時に近在の人々に陶技が広まり、半農半工で焼かれてきました。製品は青磁釉を中心に、あめ釉、呉須等を使用した日用品で厚く丈夫です。
- 津軽塗・青森県
津軽四代藩主信政(1646〜1710年)の時代に召し抱えられた塗師池田源兵衛が創始者と伝えられています。津軽ヒバを素地に木地に布を貼り、各種の色漆を塗重ね研ぎを繰り返し、50工程余りを経て作られる小紋風の粋なパターンの「ななこ塗り」、つや消しの渋い黒地がモダンな肌合いの「紋紗塗り」など多彩な技法を駆使し堅牢で優美な塗りが特徴です。
- 京扇子・京都府
起源は奈良時代に遡りますが、今日の技法が確立したのは能や茶の文化が盛んになった16世紀と言われています。檜、杉、白檀などの木版を束ねた板扇と、竹や象牙などの扇骨に紙や絹を貼った貼扇があります。
- 加賀友禅・石川県
17世紀前半に加賀御国染の技法に絵画調の模様を取り入れたのが起源と言われています。色彩は紅系統を生かした多彩色で、加賀五彩と呼ばれる基本色を基調に濃淡の調子がつけられます。またボカシにも特徴があります。
- 九谷焼・石川県
17世紀中頃、九州の磁器の影響を受け開窯しました。やや青味を帯びた素地に呉須による線描き、九谷五彩と呼ばれる色を使った力強い絵画調の絵付を施した陶磁器を産出しています。
- 南部鉄器・岩手県
17世紀中頃南部藩の盛岡で京都から釜師を招いて茶の湯釜をつくらせたのが始まりです。「質実剛健・丈夫で長持ち」が南部鉄器のイメージですが、描かれた様々な絵柄紋様は作り人の心の機微や温もりを肌で感じさせてくれます。
- 壺屋焼・沖縄県
起源は15世紀まで遡ります。製品は荒焼と上焼に大別され、前者には無釉の比較的大きな製品があり、後者には釉薬を施し沖縄独特の色彩、図柄をもつ食器等があります。
- 余白:ロゴマーク
伝統的工芸品の表示、その他の宣伝について統一イメージで消費者にアピールするため、伝統的工芸品のシンボルマークとしてロゴマーク(伝統マーク)が定められています。著名なデザイナー亀倉雄策氏のデザインによるもので、伝統の「伝」の字と日本の心を表す赤丸とを組み合わせたものです。
この切手の情報は郵便事業株式会社の報道発表資料を参照して作成しました。
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