2012 IMF・世界銀行年次総会郵便切手のデータ
名称 | 2012 IMF・世界銀行年次総会 |
発行日 | 平成24年(2012)10月12日(金) |
発行数 | 800万枚(80万シート) |
料額 | 80円 |
意匠 | 和同開珎 | 渡来銭 |
蛭藻金・石州銀・譲葉金 | 慶長大判 |
| 慶長丁銀・慶長豆板銀 |
天保通宝・寛永通宝 | |
天秤 | 山田羽書 |
枝銭 | 二十円金貨・五十銭銀貨・二銭銅貨 |
所蔵:日本銀行金融研究所貨幣博物館(すべて) |
印面寸法 | 縦38.5mm×横28.0mm |
版式・刷色 | グラビア6色 |
切手デザイナー | 玉木 明 |
シート構成 | 10枚(縦5枚・横2枚) シート画像 |
初日印指定局 | 東京中央郵便局 |
銘版 | 国立印刷局 |
発行する切手の意匠等
- IMF・世界銀行について
IMF(国際通貨基金)は、通貨と為替相場の安定化を目的として昭和20(1945)年に、また、世界銀行は、中所得国及び信用力のある貧困国への融資等を提供することにより、これらの国の貧困を削減し、持続可能な開発を推進することを目的として、昭和20(1945)年に設立されました。
IMF、世界銀行とも、本部はワシントンDC(米国)にあり、現在、188の国・地域が加盟しています(日本は昭和27(1952)年にIMFと世界銀行に加盟)。
- IMF・世界銀行年次総会について
IMF・世界銀行年次総会は、IMFと世界銀行のそれぞれの最高意思決定機関である総務会が毎年秋に合同で開催する会議です。総会は3年に1度ワシントンDC以外の場所で開催されることが通例となっており、日本での開催は、昭和39(1964)年以来2度目となります。
- 切手の意匠について
今回のデザインは、古代の和同開珎(わどうかいちん)から、現代の貨幣制度の幕開けともなった新貨条例(※)の下で発行された金・銀・銅貨まで、我が国貨幣史の発展を見る上での代表的な題材を採用しています。
- ※新貨条例(明治4(1871)年)
- 十進法の貨幣単位「円・銭・厘」(1円=100銭=1000厘)を採用することなどを定めました。
- 和同開珎
和銅元(708)年、中国(唐)の銅銭(開元通宝)をモデルとして発行されました。当初は、銅銭のほかに銀銭も発行されました。
- 渡来銭
日本では10世紀末に銅銭がつくられなくなり米や絹・布が貨幣として使われていましたが、12世紀半ば以降、日宋貿易などを通じて中国の銅銭が大量に流入し、渡来銭が貨幣として広く使用されるようになりました。
- 蛭藻金・石州銀・譲葉金
16世紀後半、戦国大名の鉱山開発により金銀の生産が増大し、金銀貨がつくられるようになり、高額の取引などに使用されました。「蛭藻金」、「譲葉金」の呼称は、それぞれヒルムシロ、ユズリハという植物の葉の形に似ていることによります。「石州銀」は、石見銀山で産出した銀でつくられました。
- 慶長大判
慶長5(1600)年の関ヶ原の戦に勝利した徳川家康は貨幣制度の統一に着手し、翌慶長6(1601)年に慶長金銀貨を発行しました。家康は、慶長金貨として大判、小判、一分金を発行しました。
- 慶長丁銀・慶長豆板銀
慶長大判と同様に慶長6(1601)年に発行されました。丁銀・豆板銀は重さをはかって使った秤量貨幣です。
- 天保通宝・寛永通宝
寛永通宝は、寛永13(1636)年に発行された銅銭で、江戸時代を通して広く使用されました。天保通宝は、100文で通用させる高額銅銭として、天保6(1835)年に発行されました。
- 天秤
江戸時代、金・銀・銭(銅)3種の貨幣からなる三貨制度の成立により、各種貨幣間の交換取引が増大して両替商が発達しました。天秤は、秤量貨幣である銀貨の重さをはかるため、両替商の必需品でした。
- 山田羽書
慶長5(1600)年頃、伊勢山田地方(現三重県伊勢市)で、秤量銀貨の小額端数の預り証として釣り銭の代わりに発行された私札で、我が国最古の紙幣です(切手中央)。山田羽書は、江戸時代を通して同地方で流通しました。
- 枝銭
銅銭は、溶かした銅を鋳型に流し込んでつくりました。鋳型から取り出すと、銅銭が樹枝状に連なっているため枝銭と呼ばれます。切手は、江戸時代末期の文久永宝の枝銭です。
- 二十円金貨・五十銭銀貨・二銭銅貨
明治4(1871)年の新貨条例の制定を受けて発行された貨幣です。
この切手の情報は郵便事業株式会社の報道発表資料を参照して作成しました。
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