発行する切手のデータ
名称 | 日本学士院賞100年記念 |
発行日 | 平成22年(2010) 6月 7日(月) |
料額 | 80円 |
発行枚数 | 1,000万枚(100万シート) |
意匠 | 日本学士院シンボルマーク |
第一回授賞式を伝える新聞記事写真と賞状 |
第一回授賞式会場 |
旧日本学士院会館 |
長鳴鳥(古事記中の黎明を告げる鳥) |
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シート余白:日本学士院賞賞牌の長鳴鳥と箱書 |
印面寸法 | 縦35.5mm × 横25.0mm |
版式・刷色 | オフセット6色 |
シート構成 | 10枚(縦5枚・横2枚) シート画像 |
切手デザイナー | 貝淵 純子 |
初日印指定局 | 東京中央郵便局 |
銘版 | カルトール |
発行する切手の意匠等
- 日本学士院賞100年記念について
日本学士院の授賞制度が明治43年(1910年)に創設され、100年を迎えることを記念して、特殊切手「日本学士院賞100年記念」及び「ハードカバー切手帳(日本学士院賞100年記念)」を発行します。
日本学士院は学術上特に優れた論文、著書その他の研究業績に対して恩賜賞、日本学士院賞などの授賞を行っており、これらの賞は学界で最高の栄誉とされています。
- デザインについて
- 日本学士院シンボルマークについて
シンボルマークと、七色の帯を組み合わせてデザインしています。七色は、日本学士院の会員が所属する学問の分野が七分科に分かれていることをイメージしています。
<シンボルマークの由来(日本学士院概要より)>
『古事記』にも記されている「長鳴鳥」は、日本の黎明を告げる鳥という由来があります。鳥は花や草木と一対で描くと、平和で豊かな世界を願う心が映し出されるということで、桜花と対にし、本院のシンボルマークに採用しました。
- 第一回授賞式を伝える新聞記事写真と賞状について
第一回授賞式は、明治44(1911)年7月5日に行われました。翌日6日付の新聞『日本』の一面に掲載された記事写真と、『地軸変動の研究特にZ項の発見』で恩賜賞を受賞した木村榮(きむらひさし)博士(第一回受賞者)に授与された賞状をデザインしています。
新聞:東京大学法学部附属明治新聞雑誌文庫 所蔵
賞状:国立天文台水沢VLBI観測所 所蔵
- 第一回授賞式会場について
第一回授賞式会場となった、当時の帝国学士院会館の会議室写真をデザインしています。第二回から第十六回までは、東京美術学校(現東京芸術大学美術学部)の講堂を会場とし、その後は旧学士院会館、現在の学士院会館に於いて挙行されています。
- 旧日本学士院会館について
大正15(1926)年、現在の会館と同じ上野の地に創設、昭和49(1974)年まで使用された旧日本学士院会館をデザインしています。昭和54(1979)年、日本学士院創設100年を迎えた際に飾られた写真を使用しています。
- 長鳴鳥(古事記中の黎明を告げる鳥)について
賞牌に彫られている長鳴鳥を七色で表わしデザインしています。
長鳴鳥は、『古事記』に記されている「天の岩戸(あまのいわと)」の話から、日本の黎明を告げる鳥という由来があり、知恵の神である思金神(おもいかねのかみ)が用いたことから「知恵の象徴」とされています。賞の創設当時から、賞牌デザインの題材となりました。賞牌をデザインしたのは人類学者で帝国学士院会員の坪井正五郎(つぼいしょうごろう)博士です。
- シート余白:日本学士院賞賞牌の長鳴鳥と箱書について
賞牌に彫られている長鳴鳥と箱書の一部をデザインしています。また、切手(2)〜(4)の縁飾りは、漆塗りの箱を縁取る模様をアレンジしています。
この切手の情報は郵便事業株式会社の報道発表資料を参照して作成しました。
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