『源氏物語』一千年紀切手のデータ
名称 | 『源氏物語』一千年紀 |
発行日 | 平成20年(2008) 9月22日(月) |
発行数 | 2,000万枚(200万シート) |
料額 | 80円 |
意匠 | 源氏物語絵巻 柏木二(部分) |
源氏物語絵巻 柏木三(部分) |
源氏物語絵巻 鈴虫二(部分) |
源氏物語絵巻 橋姫(部分) |
源氏物語絵巻 早蕨(部分) |
源氏物語絵巻 宿木二(部分) |
源氏物語絵巻 宿木三(部分) |
源氏物語絵巻 東屋一(部分) |
紫式部日記絵巻 旧森川家本第三段(部分) |
紫式部日記絵巻 旧森川家本第四段(部分) |
印面寸法 | 縦30.0mm × 横42.0mm |
版式・刷色 | グラビア6色 |
シート構成 | 10枚 シート画像 |
デザイン | 貝淵 純子(切手デザイナー) |
初日印指定局 | 京都中央郵便局 |
銘版 | 国立印刷局 |
発行する切手の意匠等
- 「源氏物語」一千年紀について
「源氏物語」は、平安時代中期に紫式部によって書かれた、全五十四帖からなる長編小説で、宮廷を舞台として、光源氏を中心に織り成される人間模様が描かれた、日本を代表する古典文学です。
この「源氏物語」について、紫式部が宮廷の出来事を綴った「紫式部日記」の寛弘五年(1008年)十一月一日の話として、酒宴においての藤原公任の言葉に「あなかしこ、このわたりに、若紫やさぶらふ(恐れ入りますが、この辺りに若紫さんはいらっしゃいますか?)」と「源氏物語」の登場人物である「若紫」に紫式部のことを比喩する記述があり、この頃、既に「源氏物語」が読まれていたことを示しています。この記述が、歴史上、初めて「源氏物語」についての記録がされたものであり、その記録から一千年目にあたる本年(2008年)は、それを記念して、「源氏物語」にちなむイベントなどが、全国各地で一年を通して開催されます。
- 切手の意匠について
- 「源氏物語絵巻」
「源氏物語絵巻」は、現存する最古の物語絵巻で、「源氏物語」の成立から、百数十年後の12世紀前半に制作されました。
この絵巻は、「源氏物語」の各帖から1~3か所の場面を選んで詞書とともに絵画化されています。今回は、現存する19図の中から8点を切手デザインとしています。
また、この絵巻は国宝に指定されています。
- 「紫式部日記絵巻」
「紫式部日記絵巻」は、紫式部が平安時代の宮廷の出来事を綴った「紫式部日記」の内容を約250年後の鎌倉時代前期に絵巻にした作品です。
この絵巻の中から紫式部が仕えた中宮彰子に誕生した若宮の御五十日のお祝いの場面とその後の酒宴の場面を切手デザインとしています。
絵巻のうち、「旧森川家本第四段(五島本第三段)」は国宝に、「旧森川家本第三段(紫式部日記絵巻断簡)」は国の重要文化財に指定されています。
- 「源氏物語団扇画帖」(背景)
「源氏物語団扇画帖」は、「源氏物語」の様々な場面から五十四枚の団扇(うちわ)型の源氏絵が貼られた手鑑帖で、江戸時代前期に描かれたと推定されています。五十四枚の団扇画の中から、源氏絵として古来最も頻繁に絵画化される名場面の一つ、第5図「若紫」を切手シートデザインとしています。
また、この団扇画は、保存状態が良い新出、未公開のものです。
- 所蔵
国宝「源氏物語絵巻」(徳川美術館/五島美術館)
国宝「紫式部日記絵巻 旧森川家本第四段(五島本第三段)」(五島美術館)
重要文化財「紫式部日記絵巻 旧森川家本第三段(紫式部日記絵巻断簡)」(東京国立博物館)
「源氏物語団扇画帖」(国文学研究資料館)
この切手の情報は郵便事業株式会社の報道発表資料を参照して作成しました。
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