発行する切手のデータ
名称 | 切手趣味週間 |
発行日 | 平成20年(2008)4月18日(金) |
料額 | 80円 |
発行枚数 | 2,000万枚(200万シート) |
意匠 | 桜に小禽図(部分) |
牡丹に蝶図(部分) |
雨中の柳に白鷺図(部分) |
葡萄図(部分) |
岩に海鳥図(部分) |
印面寸法 | 縦35.5mm × 横25.0mm |
版式・刷色 | グラビア6色・メタリックマルチイメージ |
シート構成 | 10枚(縦5枚・横2枚) シート画像 |
デザイン | 兼松 史晃(切手デザイナー) |
初日印指定局 | 東京中央郵便局 |
銘版 | 国立印刷局 |
発行する切手の意匠等
- 切手趣味週間について
切手趣味週間は、郵便切手が持つ「美しさ」や「芸術性」といった文化的価値を皆様に広く認識していただくとともに、切手収集の趣味の普及を図るため、昭和22(1947)年に制定された「切手趣味の週間」をその始まりとするもので、以降、これにちなんだ切手を発行しています。
現在は、郵政記念日である4月20日を含む1週間(今年は18日から24日)を「切手趣味週間」としています。
- 渡辺 省亭について
嘉永4(1851)年〜大正7(1918)年。江戸に生まれる。
旧姓吉川、のち父の歌友の渡辺家を継ぐ。名は義復(ぎふく)、良助。菊池 容斎(きくち ようさい)に師事。
明治8年起立工商会社で図案を制作、明治10年の第1回内国勧業博覧会で図案が受賞。翌年パリ万国博覧会で銅牌を受賞、その視察のため渡仏、西洋文化に直接触れる。その後各国の万国博覧会で受賞し、高い評価を得る。また、七宝焼図案、挿絵なども手がけた。
- デザインについて
デザインには今年の干支「ねずみ」を採用しています。平成19年12月3日(月)に発行した「干支文字切手」の背景に使用した渡辺省亭の「葡萄図」及び渡辺省亭筆の絵を採用しています。
- 花鳥十二ヶ月図(財団法人 林原美術館所蔵)
本図は六曲一双の押絵張屏風であるが、大作の少ない省亭にとっては、一つのまとまった作品として貴重な存在であります。四季おりおりの花に鳥を配した、一図ごとに風趣のある画面を展開しています。
枯れ柳に烏、梅に雀、麦に雲雀、桜に小禽、牡丹に蝶、雨中の柳に白鷺、蓮に鶺鴒、月に鯉、菊に小禽、枝に鳩、岩に海鳥、南天に烏の十二図で構成されています。
- 葡萄(山種美術館所蔵)
本図は籠に盛られた葡萄と野ねずみの取り合わせであり、大変緻密に描かれた作品です。伝統的な洒脱な筆致に、洋風を加味した華やかな花鳥画が省亭の得意とするところでありました。この作品の枯れかけた葡萄のつる、ねずみの毛並みなどの質感に、彼の写実の技が冴えます。
この切手の情報は日本郵政公社の報道発表資料を参照して作成しました。
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