科学技術とアニメ・ヒーロー・ヒロインシリーズ第2集郵便切手のデータ

     

     


名称 科学技術とアニメ・ヒーロー・ヒロインシリーズ第2集
 〜科学技術&アニメーション〜
発行日 平成16年(2004) 1月23日(金)
料額 80円 80円
意匠 スーパージェッター1     スーパージェッター2     
和時計            スーパージェッター3     
オートモ号          スーパージェッター4     
KAZ            和時計            
成層圏プラットフォーム飛行船 オートモ号          
               KAZ            
               成層圏プラットフォーム飛行船 
印面寸法 縦33.5mm × 横28.05mm縦33.5mm × 横28.05mm
縦34.0mm × 横28.05mm縦33.5mm × 横28.05mm
縦33.5mm × 横28.05mm縦33.5mm × 横28.05mm
縦33.5mm × 横28.05mm縦34.0mm × 横28.05mm
縦33.5mm × 横28.05mm縦33.5mm × 横28.05mm
       縦33.5mm × 横28.05mm
       縦33.5mm × 横28.05mm
版式・刷色グラビア6色
シート構成10枚(縦5枚・横2枚) シート画像 10枚(縦5枚・横2枚) シート画像
総合デザイン森田 基治(切手デザイナー)
初日印指定局東京中央郵便局


発行する切手の意匠等

  1. 科学技術とアニメ・ヒーロー・ヒロインシリーズについて
     平成15(2003)年は、「アニメ」の原点ともいえる『鉄腕アトム』が物語上誕生したとされる年であり、また、国産初のテレビアニメーションとなった同作品の放送開始から40周年に当たります。
     この『鉄腕アトム』を代表とする我が国のアニメには、未来をテーマとして夢と希望を表現した作品が多く、現在の科学技術の発展に少なからず影響を与えてきました。そこで、「日本の科学技術」の現在と未来を織り込みながら、「日本のアニメ」の代表的な作品の登場人物を取り上げるシリーズ切手を発行します。

     
  2. 切手の意匠について
    1. スーパージェッター 
       「未来人が主人公」のアニメーションであり、「時間」という概念を全面に打ち出した作品です。
       また、タイムマシンやハイテク腕時計等、技術こそ空想世界を超えていないにしても、生身の人間が主人公というのが、「ありえる未来、実現可能な未来」を連想させ、その現実感は、多くの子供達に科学と技術の進歩に対する夢を抱かせました。
    2. 和時計〜二挺天符目覚付櫓時計〜 
       デザインには、江戸時代(文政期)の時計師・長谷川長右衛門清茂作の二挺天符目覚付櫓時計と、時計管理担当の武士が時計を調整する様子を描く歌川豊国筆の錦絵「忠臣蔵八景」を採用しています。
       江戸時代、日本では不定時法(明け六ツと暮れ六ツを境に1日を昼間と夜間に分け、それぞれを6等分する時刻制度)を採っていたので、ヨーロッパの初期の時計製作技術を、不定時法に適合させるための創意工夫を凝らし、外国には見られない独特の“和時計”が開発されました。
       和時計は、左右の分銅の位置を遠ざければ遅く、近づければ早く振れることで運動速度を変える棒天符の仕組みを持ち、18世紀末から19世紀はじめには、昼間用と夜間用の二本の天符「二挺天符」が普及しました。
       切手に採用した和時計と錦絵は、いずれもセイコー時計資料館が所蔵しています。
    3. オートモ号 
       わが国最初期の純国産の量産型自動車で、国産自動車輸出第1号です。
       工具、工作機械の製作会社「白楊社」(1912年:明治45年創業)の創業者・豊川順彌が設計した車で1924年(大正13年)から1928年(昭和3年)にかけて約300台が生産・販売されました。
       空冷エンジンの小型乗用車で、1924年(大正13年)8月、東京から大阪まで40時間のノンストップ走行に成功し、製造・販売が開始されました。
       切手に採用したものは、国立科学博物館とトヨタ博物館との共同プロジェクトにより復元されたもので、現在は国立科学博物館で保管されています。
    4. KAZ 
       KAZは最新の要素技術と車体構成技術を採用して製作された、完全電動の8輪駆動車です。一充電の走行距離は約300kmで、最高速度は311km/h。0から時速100キロまでが7秒の加速性能を持ちます。
       科学技術振興事業団(現:科学技術振興機構)の基礎研究事業の研究の成果として、慶應義塾大学環境情報学部の清水浩教授を中心とするグループが開発した、地球温暖化物質や環境汚染物質等を考慮した自動車です。
    5. 成層圏プラットフォーム飛行船 
       成層圏プラットフォームとは、気象条件が比較的安定している高度約20kmの成層圏に巨大な無人飛行船を長期間滞空させて、高度な通信・放送の無線中継、地球環境の観測・監視等を実現させるネットワーク基地のことです。
       成層圏プラットフォームの中核となる飛行船システムの実現には、軽くて強い膜材構造、安全で信頼性の高い飛行運用、効率が良く軽量な、太陽電池と再生型燃料電池によるクリーンな電源等の技術開発が必要であり、現在、宇宙航空研究開発機構が研究開発を進めています。



この切手の情報は日本郵政公社の報道発表資料を参照して作成しました。


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